レコード会社は流通の違いにより、メジャーレーベルレーベルとインディーズレーベルとに大別される。
メジャーは一般に資本規模が大きく、多数の音楽家を抱えるレコード会社を指す。アメリカでのより詳細な定義では、アメリカ全土に独力で配給できる配給網を所有する企業(現在では“企業グループ”と呼んだ方が適切であろう)のことである。アメリカでメジャーと呼ばれる企業グループが世界の音楽業界を語る際にもそのままメジャーと呼ばれるのが一般的である。
音楽業界ではM&Aが盛んに行われるため、どの企業グループがメジャーに該当するかは時期によって異なるが、2005年現在ではユニヴァーサル・ミュージック (UMG)、ソニーBMG、ワーナー・ミュージック・グループ (WMG)、EMI (CEMA) が4大メジャーと呼ばれている。
日本においては事情が異なり、日本レコード協会に正会員として入会しているレコード会社をメジャーと呼ぶ。エイベックス・コロムビア・キングレコード・ポニーキャニオン・ビクターなど、世界の4大メジャー以外のレコード会社であっても日本ではメジャーとされているのは、このためである。また、メジャーから初めて作品を発売することを、メジャー・デビューと呼ぶ。
これに対し、インディーズとは、アメリカ(もしくは欧米)では4大メジャーから資本的に独立しているレコード会社(配給自体はメジャーに委託していることが多い)を指す。日本では、日本レコード協会に入会していないレコード会社およびレーベルを指す。インディーズはメジャーの流通網には乗らないため、一般的なレコード店での入手は難しかった。しかし、原楽器、VIVID SOUND、ダイキサウンドなどインディーズ・レーベルを専門に扱うレコード卸企業の出現により、これらのレコードは一般的なレコード店でも以前と比較して入手が容易となった。
日本のレコード物流は、日本レコードセンターもしくはJARED(ジャレード)の二社が業務を受託していることが多い。そのため、この二社のうちいずれかが物流を受託しているという事実をもってメジャーとみなす解釈も存在する。しかしながら、インディーズ流通大手の一社であるダイキサウンドの物流業務は日本レコードセンターが受託している。このことから、レコード物流が大手二社によって取り扱われているかどうかをもって、メジャーおよびインディーズの線引きをするのは適切とは言いがたい。
レコード店にとって、メジャー(流通のみをメジャーが受託するインディーズ商品を含む)およびインディーズとの線引きの明確な基準は、いったん発注して仕入れた商品が返品できるかどうかによる。メジャーの多くは商品の返品を受けつけているが、インディーズは商品の返品を受けつけない場合が多い。